皆さんこんにちは、雑食系コーヒーブロガー「のため」です。
今回はドリップコーヒーを淹れるときの『蒸らし』の意味について、書いていこうと思います。
というのも
「なぜ蒸らしが必要なの?」
「時間が長いと、味に変化はあるの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
実際に調べてみると、約20~30秒くらい蒸らしてから淹れる、との記載が多いですよね。
たしかに間違いではないんですが、コーヒーの味の好みは人によって様々です。
この『蒸らし』によって味も変化するので、ぜひこの記事を参考に自分好みのコーヒーを淹れてみて下さい。
なぜ『蒸らし』が必要なのか
簡単に言うと、コーヒーの成分を多く抽出するためです。
コーヒー粉にお湯を注ぐと、どんどん膨らんでいくのを何回も見たことがあると思います。
これは膨らむことで表面積を大きくし、中にある美味しい成分を抽出しやすくするためなんですね。
ただこの『蒸らし』時間が短くなってしまうと、味の薄いコーヒーになるので注意しましょう。
覚えるのは「20秒」「30秒」「40秒」だけ
先ほども触れましたが、『蒸らし』は短くとも最低「20秒」は行うようにしましょう。
理由は後述しますが、ざっくり言うと
- 「20秒」:あっさりした飲み心地で、酸味がある
- 「30秒」:バランスの取れた味わいで、香りもそこそこ
- 「40秒」:味に重みがあり、苦味と香りが強め
の3つが基本となっています。
上記からもわかる通り、『蒸らし』の時間が長くなるほど、濃い味わいになっていくのが特徴です。
初めに言った約20~30秒が良いとされるのは、初心者でも飲みやすい時間となっているからなんですね。
あっさりしている「20秒」
短めの時間である「20秒」だと、あっさりした飲み心地になります。
モカ系やキリマンジャロなどの酸味が強めなコーヒーには、最適な時間と言われています。
ただ淹れ方によっては、味が薄くなってしまう可能性が高いので、少し濃いめにすると良いですよ。
バランスの良い「30秒」
ちょうど真ん中である「30秒」では、苦味と酸味のバランスが取れているのが特徴です。
コーヒーによっては香りも良く、代表的なブールマウンテンやコロンビアなどを淹れるときはオススメです。
これの時間より長くなると、強い苦味が出てしまうので気持ち早めの「25秒」くらいが丁度良いかもしれません。
香りと苦味の「40秒」
長めである「40秒」では、香りと苦味が強くなりやすいのが特徴です。
その代わりコーヒーの雑味も出てしまう可能性があるので、淹れるときは注意してください。
トラジャやマンデリンなどはこの時間で淹れると、とても美味しく飲むことができますよ。
淹れるのは完全に膨らんでから
『蒸らし』の工程を終えたら、次は本格的にコーヒーを抽出していきます。
ただこのとき必ずコーヒー粉が膨らみ終えてから、お湯を注ぐようにして下さい。
一部『蒸らし』終えていないコーヒー粉があると、味が薄くなってしまい、水っぽくなることがあります。
ただこの膨らみ時間によって、豆の鮮度を見極めることもできるので、次に解説したいと思います。
新鮮な豆は膨らみやすい
『蒸らし』の段階でふくらみやすいコーヒー粉は、新鮮である証です。
なので美味しく飲める期間、約1週間ぐらいで飲み切ってしまうのが良いでしょう。
特に豆を挽いてから時間がたっていないのは、膨らみやすい傾向があります。
いつも美味しいコーヒーを飲みたいのであれば、直前に豆を挽くのがオススメですね。
まとめ
ドリップコーヒーを淹れるときの『蒸らし』については、いかがだったでしょうか?
基本的に淹れるときは、約20~30秒という時間で問題はないです。
ただもっと好みの味わいに近づけたい場合は、『蒸らし』の時間を覚えておくと便利ですよ。
それでは最後にまとめます。
- 「20秒」:あっさりしていて、酸味が強いコーヒーにオススメ
- 「30秒」:香りと味のバランスが良いコーヒーにオススメ
- 「40秒」:苦味が強めで、香り高いコーヒーにオススメ
今回の記事はここまでです、最後までお読みいただきありがとうございました!